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さて、星家の間取りは特定できた。んじゃ、本題。 KYOJIN no HOSHI は、いったいどの星なのだろうか。
ここで、星を特定するのに最低限必要なデータを再確認しておきたい。
A [ 季節 ] 季節はいつか。月日がわかれば、なおいい。
B [ 方角 ] 東西南北のどの方角の、どの高さにあるのか。
C [ 時刻 ] 何時頃のことか。
最低限、この3点がわからないことには、星を特定できないのである。なにせ、夜空に輝く星の数は、普通の人(目のいい人)が肉眼でみえるもので約5,000個あるのだから。おまけに、その位置は季節・時刻によって、刻々と変わるのだ。
作品「巨人の星」中、KYOJIN no HOSHI が描かれている場面は、16回である(8)。しかし、その大半は方角が特定できなかったり、時刻がわからなかったりで、星を特定するデータとしては不十分なものばかりである。
「方角」「季節」「時刻」が推定できるのは、わずかに3場面だけである。
以下、その3つの場面について検証していく。
8) 「16回」とは、紙面上に KYOJIN no HOSHI そのものが描かれた回数のみをカウントしている。
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