（1）厳密に言うと、「こんな素敵なところはない（わけでもないが、ここもいい線いっている）と思っている」ですが・・・

そんな私（たち）が、ふとした思い付きから"My Stars system"なるものを始めようとしたとお考えください。
超簡単にいうと、"名もない星に各自思い思いの名前を付ける"システムです。
で、その内容を具体的に煮詰めていく段階でふと気が付いたのです。

おいおい、ちょっと待てよ。"星に自分勝手な名前をつけ、それを世間に公言した人間"として、我々は日本で初めてではないぞ。
我々に先立つこと27年。それも漫画・TVというマスメディアの中で、全国的に堂々と公言した人間が一人いるってば。
・・・星一徹氏。彼こそが・・・

と、なったわけです。はい。そこまで気づいてしまっちゃあ、しょうがない。My Stars system が、なんとかスタートに漕ぎ着けるや否や、

ん〜。我々はこの偉大なる先駆者に対し、なんらかの敬意を表さなければならない。
ついては、あの「巨人の星」が実際どの星だったのか特定し、その星に「KYOJIN no HOSHI」と名前を付けて、My Stars system に登録しよう。
そして、それを一徹・飛雄馬親子に進呈しよう

と、いうことになったのです。はい。ここから先の検証内容は"リポート"の中で詳細に報告していますので割愛しますが、まあ一言で言えば「大変」でした。
私（たち）は真面目な公務員ですから、勤務時間は当然担当の仕事をあくせくするわけです。それが終わってから（極く希に勤務時間中にこっそりと）「巨人の星」コミックス本をおもむろに開くわけです。
んでもって、このページに「KYOJIN no HOSHI」が描かれているだの、このコマとこのコマから星家の例の窓は東向きだと推測できるだの、連日深夜に及ぶ検証作業が続いたわけです。

んでもって、大体の結論めいたものが見えてくると、今度は

この検証過程をこのまま野に埋もれさせるのは、いかにも勿体ない。これを活字にして世に問うべし

となったわけです。はい。
そうなると、私（たち）は常識ある公務員ですから、著作権を侵害するわけにはいかないでしょう？
講談社さんに電話をかけました。これこれこういう印刷物を（もちろん出版ルートに乗ったりはしないのだが）世に配布したい、ついては著作権使用料なるものはいかほどか、と。担当の方に笑われちゃいました、面白いことやるもんですねえって。
後程正式な著作物使用許可の文書と請求書が送られてきましたけど。

まあ、この後のことは知ってる人は知っているとおり「あの巨人の星と特定した（暇な）公務員がいる」といくつものマスコミさんに取り上げられたりして、それはそれで結構大変だったりしたのですが。

ちなみに、無事（?）特定できた"あの星"は、"KYOJIN no HOSHI"という名前で My Stars system に登録し、星飛雄馬氏に贈呈させていただきました。
え？ どうやって贈ったのかって？ ちゃんと「少年マガジン編集部気付 星飛雄馬 様」宛で郵送しましたよ。
（もちろん、事前に編集部スタッフの方に電話で「送っても迷惑にならないか」を確認してから、ね。私（たち）常識ある地方公務員ですから）